THE NORTH FACEはスポーツクライミングオフィシャルサプライヤーとして
2005年から日本代表公式ユニフォームを手がける。インドアクライミングに的を絞り、
世界を舞台に挑戦を続けるアスリートのために開発された、コンペティションウエア。
「Beyond The Wall」シリーズのメンズライン。クライミングにおいて下半身は上半身以上に激しい動きを要求される。クライミング専用用途に開発されたパンツは高いストレッチ性のあるナイロン二重織素材を採用。肌面側に凸凹を持たせることで汗をかいても生地がまとわりつきにくく、高い運動性を損なわない。股下のガゼットクロッチと相まってダイナミックなムーブでも極力抵抗のないように設計されている。コンペクライマー待望の一着。
「Beyond The Wall」シリーズは世界を舞台に挑戦を続けるアスリートのためのコンペティションキット。極薄ながらストレッチ性と速乾性、摩耗性を兼ね備えた特殊編のナイロン素材を採用。特殊なパターン設計、肌面へのストレスを軽減する圧着テープ仕様などインドアクライミングのダイナミックな動きに対応する。身頃には適度なハリのある素材を使い、身体をホールドに密着させた時のウエアの引っ掛かりを軽減するなど徹底した作り。
クライミングジムで気軽に着られるクライミングウエア。
ストレッチ性や速乾性の高い生地を使用し、非常に高い運動性を確保。トレーニングから本気トライまで、
日常のクライミングシーンで最高のパフォーマンスを引き出す。
気軽に着られるデザインでありながら登ることに集中できる高性能クライミングウエア。軽い着心地のポリエステルニットシャツはコーディネートしやすい落ち着いたカラーリング。ジャケット、ショーツ、パンツには独自のソフトシェル素材を採用。軽量性、ストレッチ性、耐摩耗性はもちろん撥水性も兼ね備える。ジャケットはウォーミングアップや休憩時に。パンツには左右と後方にポケットがある。
女性が快適にインドアクライミングを楽しむために開発されたラインナップ。後面のクロスパックデザインにより大きなムーブに対応する高機能スポーツブラ。比較的ゆとりのあるクルーネックシャツは体のラインが強調されず、軽い着心地でダナミックな動きも妨げない。ポリエステルニットタイツは臀部から大腿部にかけての肌面にストレッチメッシュを採用。二重構造なのでインナーのあたりの出やすさやヒップラインが強調されない。
仕事が終わったらいつもの仲間とクライミングジムへ。
高いストレッチ性や軽さを併せ持ち気負わないデザインのクライミングウエアは、
気兼ねない仲間とのファンなひとときによく似合う。
「Ambtion」シリーズは街中で着ても違和感がなく、いつでもどこでもクライミングを楽しみたいクライマーのためのライフスタイルウエア。メイン素材に軽さ、ストレッチ性、速乾性に優れた柔らかな着心地のポリエステルニット素材を採用。ウィメンズはパンツの膝下に、メンズはフーディーの身頃、パンツの前身に防水性と防風性のあるソフトシェル素材を配置している。
Bouldering Chalk Bagは大容量の置き型モデル。チョークの漏れを軽減する面ファスナー付きロールトップ式で、小物の収納に便利なサイドポケット付き。Loop Chalk Bagは残反生地を利用して作られた軽量エコモデル。手のひら全体にチョークがつくように大きめにデザインされたメインルーム、手入れのしやすさにこだわった間口角度、動きやすさと軽量性を兼ね備えた3mm幅のクライミングコードなど、細部への絶妙なこだわりが感じられる設計だ。
「勝負だなっていう時に
スイッチが勝手に切り替わるので、
普段ほとんど競技のことは
考えていないですね」
ワールドカップの年間総合優勝に
4度も輝いたコンペクイーン。
華やかな舞台を支える
日々のクライミングライフ。
ワールドカップという日常
16歳からずっとワールドカップに参戦してきて今年で14年になります。1年間のスケジュールはほとんど変わらないですね。1月から3月までは国内の選考大会。今年は東京オリンピックに向けて「スピード」のジャパンカップができたので「ボルダリング」「リード」「スピード」の3種目で行われます。4月からワールドカップが始まり、7月頃までがボルダリング。それからリードのワールドカップが始まります。11月頃シーズンが終わるので、約7ヶ月間ずっと日本とヨーロッパ、アメリカ、中国などを行き来する生活です。
食事のコントロールってすごく難しいです。遠征中はヨーロッパでご飯を食べたり中国でご飯を食べたり。サプリメントよりなるべく自然の食事から吸収したいので、バランスよく食べるようにしています。ダントツで日本食がおいしいです。大会がなかったらずっと日本食を食べたいくらい。食事が心配な国に行くときは日本からアルファ米やレトルト食品を持っていきます。一番気をつけているのはお水。飲んだらお腹を壊してしまうかもしれない国はすごく怖くて、日本からお水を持って行きます。甘いものがすごく好きで、大会で優勝して日本に帰ってきたときはケーキが食べたいなってなりますね。もうなんでもいいんです、ケーキなら(笑)。
身体のコンディショニング
朝8時くらいに起きて、午前中に身体のコンディションを整えます。例えば、私は背骨の胸椎を使うのが苦手なので胸椎の可動域を身体に覚えこませるトレーニングをします。また、右手でホールドを取る動きばかりやっていると左右の筋バランスが変わっちゃうのでそれを整えたり、左右の重心移動の感覚や柔軟性、筋出力など身体のバランスを調整します。お昼ご飯を挟んで午後から登ります。多いときは8時間くらい。家に帰ってご飯を食べて、ストレッチなど身体のケアをして寝ます。
身体のコンディショニングってすごく難しい。自分じゃないと気づかないこともあるし、自分じゃ気づかないこともある。一つの関節に疲労が溜まっていないかとか全身のバランスがうまく取れているかとか、信頼のおけるお医者さんや整体師さんに定期的に診てもらっています。それから1年に2回くらい病院で健康診断を受けるようにして自分の健康状態をきちんと把握するようにしています。
競技を続ける理由
ものすごくシンプルで、大会が一番楽しいんです。11歳でクライミングを始めたのですが、ジムで登っている時よりも大会に出て人前で登っている時の方が力が出るんです。応援されるとすごく頑張れる。大会でしか出せない力というか、普段だったら絶対登れないなっていう課題が、大会の雰囲気とかその場のノリで登れちゃうんですよ。それがすごくおもしろいなと子どもの頃に感じて。大会でいい成績が出たり、みんなが登れない課題が登れるとすごく嬉しい。それがモチベーションに繋がって、もっといいパフォーマンスをしたい、もっと大きな大会に出たいと思ってクライミングにはまっていきました。もちろん登ることが単純に楽しいんですけど、コンペにすごく喜びを感じてここまでやってきたという感じです。
勝負のスイッチ
とにかくすごくたくさんの大会に出ているので、特別なものに向かって頑張るっていうよりも、日頃と変わらない生活を送っています。2018年は八王子のボルダリングワールドカップで優勝できたんですけど、その時も前日まで家にいて掃除をしたり、普段と変わらないことをやって会場に向かいました。勝負だなっていう時にスイッチが勝手に切り替わるので、普段ほとんど競技のことは考えていないですね。そっちの方が自然とうまくいく。ずっと競技のことを考えていると、ここぞという時に力が出なかったり集中力が発揮されないんです。
2020年へ向けて
クライミングがオリンピック種目になったのが2016年。それは私がクライミング競技をやめようかなって思っていたタイミングでした。ワールドカップで20勝近くして、年間チャンピオンも4度獲らせてもらって。10年間競技を続けてきてもっと上の目標を目指すとなった時に、同じことを繰り返すよりも新しいことをしたいなと思ったんです。例えばもっと岩場にチャレンジするとか。競技はもうそろそろいいんじゃないかなって思っていたタイミングでオリンピック種目に決まった。その時、すごく出たいと思ったんです。私は日本で行われる大会にとても思い入れがあります。日本の方々や身内の前で最後に登りたい。2020年まで競技をしたいなと強く思いました。今年は選考大会があるのですごく大切な年です。オリンピック選手に選ばれて、もう一年頑張っていたいなと思います。
AKIYO NOGUCHI
1989年、茨城県生まれ。11歳の時に家族旅行で行ったグアムでクライミングと出会う。09年、10年、14年、15年と4度のワールドカップ年間総合優勝。岩場では「Mind Control」(8C+)、「The Mandala」(V12)などを完登している。